MIPIMアジアサミット(香港)に参加しました
2023年12月5日及び6日にグランドハイアット香港で開催されたMIPIMアジアサミットに、当社国際部から中澤・長谷川・ティンガーの3名が参加しました。コロナ後、久しぶりとなる完全開催で、参加者は世界中から400人を超え、アジアの不動産セクターにおける投資機会や今後のトレンド等について、専門家と投資家のそれぞれの視点で議論する重要な機会となりました。参加者間のネットワーキングもこのイベントの重要な側面であり、当社の既存クライアントとのつながりの強化を図るとともに、新しいセクターの方々と交流して当社の業務内容や実績を紹介する貴重なイベント機会となりました。
2日間の議論では、ESG への配慮、スマート・ビルディング、物流、データセンター、そして日本の有望な不動産投資市場における新たなトレンドが特にトピックとなっていました。「環境、社会、ガバナンス (ESG) への配慮」は、投資の意思決定プロセスにおいてますます重要な役割を果たすようになってきています。「物流部門」は世界的なEコマースの拡大に応えて需要が旺盛であり、オンライン小売の需要急増に伴い、特にハブ倉庫の効率性が重要になっていることを強調していました。「テクノロジーの進化とクラウド・サービス、モノのインターネット (IoT)、人工知能」などのビジネス環境の劇的な変化に合わせて、デジタルインフラへの依存度が高まっていることを反映して、データセンターに対する需要や投資の高まりが強調されていました。「日本」は、足下のインバウンド観光客の激増や円安、低金利環境、正のイールドギャップ、安定的な経済等のキーワードを踏まえて、アジアの中でも不動産投資家にとって目下非常に魅力的な市場として注目を集めていました。特にシニアレジデンス等のニュー・レジデンシャルや、インバウンド需要の恩恵を直接享受可能なホテル分野において世界の投資家の注目をますます集めていることが確認されました。相対的に日本人の参加者が少ない中で、多くの講演者や参加者が日本をトピックとしていたことが非常に印象的でした。
コロナを前後して、香港が少し縁遠くなっていた部分もありましたが、観光客も多く戻り始めており、活気が感じられました。不動産プロフェッショナルにとっての香港は、いまだに重要なポジションにあると感じる今回の出張でした。(長谷川晃)